『通貨としてのビットコイン』
「ビットコイン」は「仮想通貨」の一種になります。
仮想通貨の発行には政府が介入していないため、「通貨として信頼できるのか?」は気になるところです。
・時価総額の高さ
仮想通貨の中でビットコインがもっとも評価されている理由に「時価総額の高さ」が挙げられます。
ビットコインは「ナカモトサトシ」と呼ばれる人によって構想され、2009年から運用が開始されました。
約10分間隔で自動的に発行され続けており、2019年12月で発行量は約1800万BTC(ビットコインの単位)に達しています。
1BTCを約140万円(2020年11月3日での値)で計算すると、時価総額が25兆円を越えてくるのです。
日本国内でも取引量が1日で3000億円をこえるまでになっているといわれています。
プログラム通りに順調に発行されて価格も上昇しており、時価総額が25兆円にまで及んでいるのは、「ビットコインの信用、信頼性の高さ」を証明しているといえるのではないでしょうか。
※BTCの発行量自体は仮想通貨の中でそれほど多くはありません。ビットコインは上限2100万BTCまで発行される予定です。
・セキュリティの充実
オンライン上の通貨ということで、「データを盗まれたりしないのか?」「勝手に引き出されたりしないのか?」といった不安を感じる方がいらっしゃるかもしれません。
「仮想通貨について」の見出しで詳しく説明しますが、ビットコインは「ブロックチェーン」と呼ばれる技術で守られています。
2011年、世界最大のビットコイン取引所である「マウントゴックス社」で、外部から資金を盗まれたという事件がありました。
ビットコインの安全性が疑われた事件でしたが、結局はマウントゴックス社内での横領ということが判明し、ブロックチェーンの問題ではないことが分かりました。
開発されてから10年以上、ビットコインのデータ改ざんやシステムトラブルが発生したことはありません。
この事実は、ビットコインのセキュリティーの高さを証明しているといえるでしょう。
・経済状況の影響を受けない
上述しましたが、仮想通貨は政府が介入していません。
一見すると国の保証がないことはマイナスに思えますよね。
しかし、考え方を変えると、国の経済状況や経済政策で影響を受けないともいえるのです。
法定通貨に信用が低い諸外国では、ビットコインの方が信用性が高いと捉えられているところもあります。
仮想通貨は2500種類以上あるといわれており、全てが信用できる通貨だとはいえません。
しかし、ビットコインに関しては「時価総額の高さ」「セキュリティーの高さ」からもっとも高い評価を得ているといえます。