相次ぐビットコインのハードフォークの現状と課題

ビットコインの価格が日本円で100万円を超えて、さらに上昇を続けています。
2017年初からすると、10倍以上の上昇です。

ビットコインは値上がりも注目されていますが、同様にハードフォーク問題も世間を騒がしています。
既に3回ハードフォークが実施されましたが、まだ年内~2018年初めにかけてハードフォークが起こる可能性が出てきました。

ハードフォークはなぜ起こる?

ハードフォークは簡単に言うと、ビットコインのアップグレードのようなものです。
ビットコインはブロックチェーンが使われているのが特徴ですが、その容量が1MBに決まっています。

ところが2017年になって利用者が急増した為、1MBの容量では不足し、大幅な取引の遅延が世界中で起こりました。

それを解消する為に、容量はそのままで情報量を増やす事で対応する「ソフトフォーク」派と、ハードフォーク派に別れ対立したのが2017年8月のハードフォーク騒動です。

既に発行されている暗号通貨について、ブロックチェーンラボの他の記事にも詳しく載せているものもありますが、簡単に説明します。

ビットコインのハードフォークで既に誕生した暗号通貨

ビットコインキャッシュ(2017/8/1)

8月1日にビットコインのハードフォークで誕生したのが、ビットコインキャッシュです。
時価総額で全暗号通貨中3位になり、現在も価格が上昇傾向にある暗号通貨で、ハードフォークの成功例と言えるでしょう。

ビットコインゴールド(2017/10/24)

ビットコインキャッシュの次に11月にハードフォークが行われると言われていましたが、それに先だって10月24日にハードフォークが行われ、誕生したのがビットコインゴールドです。
こちらはハードフォーク後、約1ヶ月後にようやくBITTREXに上場されました。
日本の暗号通貨取引所の対応はまちまちで、まだ不安定さが伺えます。

とはいえ、11月末で時価総額が既に5位にランクインするなど、その成長には目覚ましいものがあります。
因みに11月のハードフォークは実施されず、延期されています。

ビットコインダイアモンド(2017/11/25頃)

2017年11月25日に誕生した暗号通貨です。
ビットコインダイヤモンドはビットコインキャッシュと同じくブロックの容量が8MBです。
ビットコインより遥かに多くの容量を持つのが特徴です。

その為、公式ページによると取引速度がビットコインの5倍になるそうです。
またビットコインの供給量がビットコインの10倍の2億1千万枚にもなるそうです。

1BTCにつき、10BCD(ビットコインダイヤモンドの単位)が貰えるようですが、日本の取引所は対応が遅れている様子です。
日本の取引所で唯一、BTCBOXが11月24日にビットコインダイヤモンドに対応すると声明を出しています。
11月28日現在ではまだ配布されていません。

Binanceという海外の取引所では既にビットコインダイヤモンドが流通していて、1BCD=0.006~0.008BTCぐらいの価格で取引されています。
だいたい6,000円~8,000円ぐらいですね。

ビットコインからのハードフォークが予想される暗号通貨

これら以外にも、今後ビットコインからのハードフォークで登場する予定の暗号通貨もあります。

ビットコインプラチナム(12/1予定)

ビットコインプラチナムは、この記事を書いている時点で既にハードフォーク予定の496,525ブロックに到達しそうな勢いなので、記事を見るタイミングには既に誕生しているかもしれません。

1ビットコイン当たり1ビットコインプラチナムが付与されるようですが、今の所日本の取引所での公式発表はないようです。

ビットコインプラチナムはプレマイニングを行わず、Segwit2xが採用されます。
Segwit2xと言えば、11月にハードフォークが中止されたことで有名ですが、それと関連があるのかもしれません。

どうやらビットコインとビットコインゴールドにSegwit2xを加えた良いとこ取りのような性能を持つらしいです。
本当だとしたら、とんでもないスペックを持つ暗号通貨でしょうね。

スーパービットコイン(12/17前後)

ビットコインプラチナム以上に、いろんな暗号通貨の良いとこ取りを目指したのが、スーパービットコインです。
これはイーサリアム、ライトコイン、Zキャッシュの良い面が取り入れられたものです。

更にブロックの容量も8MBと、申し分有りません。
公式ページを見ると、開発者の方が中国系の顔や名前なので、暗号通貨の規制が厳しい中国のマイナー等が考え出した暗号通貨なのかもしれません。

因みにロードマップによると、直ぐにそれらの機能が利用出来るのでなく、1年ぐらい掛けて少しずつ性能が向上していくようです。

ビットコインウラン(12/31予定)

こちらはマイニングの再分散化を目的にした暗号通貨のようです。
1ビットコインにつき1ビットコインウランが付与される予定です。

2,100万枚がマイニングの限度なので、ビットコインと同様です。
どうやらボランティアの開発者によって構築されているらしく、公式ページもまだ整っていませんので、今後大きく情報が更新される可能性もあります。

ハードフォークが行われるかどうかもまだ不明ですし、12月31日というタイミングは多くの取引所が取引していないのでは?とも思われます。

ビットコインシルバー(12月予定)

こちらも12月登場予定となっていますが、ビットコインとさほど性能が変わらないような気もする暗号通貨です。
ビットコインウランと同様、マイニング方法を変えることでマイニングの再分散化を促す目的があるようです。

その他の暗号通貨に比べ、あまり際だった特徴が無いようにも見えますし、時期が12月予定というのも漠然としていますので、企画倒れに終わる可能性も高いように思います。

ビットコインキャッシュプラス(2018年1月予定)

名前からしてビットコインキャッシュからハードフォークしそうですが、実はこれもビットコインからハードフォークしてできる予定の暗号通貨です。公式ページを見ても、まだどのような性能を持つのかがはっきりしていません。
ネーミングからして、ビットコインキャッシュの上位機能版かもしれません。

取引所により異なる対応

このように相次ぐハードフォークに対し、暗号通貨取引所の対応はまちまちです。

8月1日にビットコインキャッシュが誕生した時は様々な憶測を生みながらもスムーズに誕生した為、多くの取引所(ウォレットも)でビットコインキャッシュが付与されました。
また、取引対象になるのもスムーズでした。

しかしビットコインゴールド誕生時には、取引所によって対応が二分されました。
セキュリティ上の問題などが原因のようです。
取引所にビットコインを入れておくだけで、無料で新たな暗号通貨が貰えるなら誰だって欲しいでしょう。

取引所によって無料で暗号通貨が貰える所と貰えない所が有るのは不公平な感じもしますが、それが現状ですので上手く情報を集めてビットコインの移動や購入を行いましょう。

ビットコインの信頼性は大丈夫?

クローンに次ぐクローン

このようにハードフォークが乱発される状況について、いかがお考えでしょうか?
「次々に新しい暗号通貨が出て、しかも無料でもらえるなら良いのでは?」とお考えかもしれませんが、次々に現れてそもそもビットコインの信頼性に疑問を持たれるかもしれません。

第一、新たな暗号通貨で使われるブロックチェーンの仕組み自体は、ビットコインのクローンです。
クローンをどんどん作ってそれらが各々価格を作っていく、そんな状況はいつまでも続くのでしょうか?

因みに2017年に突如ハードフォークが話題になりましたが、実は既存の多くの暗号通貨の中にも、仕組み自体はあまり変わらない物も沢山有ります。

実はライトコインもクローン

ライトコインは元グーグルのエンジニアのチャーリー・リー氏が2011年10月に開発した暗号通貨です。
ビットコインに次ぐほど昔から存在しています。

ライトコインのコンセプトは「ビットコインが金なら、ライトコインは銀」で、取引スピードを早くする事で流通し易くするのを目指しました。

「銀」というと上に挙げたビットコインシルバーと、なんとなく似ているような気もします。
またライトコインはビットコインに先駆けてSegwitを導入していたのをご存じでしょうか?

ビットコインはどこへ向かうのか?

ハードフォークは2018年以降も続くでしょう。
ビットコインに限らず、他の暗号通貨でハードフォークが起こる可能性も十分あります。
暗号通貨業界自体がまだまだ発展途上の為、発展していくとも考えられます。

とは言え、ハードフォークが有るのか無いのか、どこの取引所にビットコインを預けておけば良いのかなどで右往左往させられるのはあまり好ましい状況ではありません。

そもそもハードフォークが相次ぐ背景には、マイナーの意向が大きいと言われています。
マイニングの効率は「半減期」と呼ばれる時期を迎えると半分に下がりますし、大規模なマイニングを行うマイナーにとって、ソフトフォークなのかハードフォークなのかは死活問題にもなりかねません。

ビットコインは既存の中央集権的な通貨のアンチテーゼとして生まれたはずです。
そのメリットが活かされないばかりか、いくつかの暗号通貨は無価値化していく可能性すら有ります。

ビットコインも最初は価値がないものでした。
それが、ピザと交換された事で初めて流通する通貨になりました。

ビットコインがスケーラビリティの問題を抱えながらも未だに指示されているのは、長い間築き上げた信頼性です。
その信頼性はコミュニティによって形成されます。

クローンがどんどん生まれる問題点は、作っている人や管理する人がその特徴を本当に理解出来ているか疑問な事です。
暗号通貨の開発者、マイナー、利用者などが手を取り合って、より良いコミュニティが作られる事が暗号通貨の発展に繋がるはずですので、目先の利益に捕らわれず、本当に必要なハードフォークのみ行われるのが理想かもしれません。

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