ブロックチェーン活用の美術作品取引プラットフォーム〜Maecenas〜

仮想通貨 マエセナス インタビュー

Maecenasの創業者とのインタビュー

今回はMaecenasの創業者であるマルセロ氏とのインタビュー動画です!

Maecenasはシンガポールを拠点とした美術作品の取引プラットフォームで、これまでは一部の人にのみアクセスがあった貴重な美術作品を、暗号通貨を活用する事によってより多くの人がアクセス出来るようにする為のプラットフォームを構築しています。

シンガポールが拠点という事で、今回のインタビューではシンガポールの暗号通貨に対するアプローチについてもお話頂いておりますので、このような内容も非常に勉強になります。

動画は以下よりご確認下さい!

ブロックチェーン活用の美術作品取引プラットフォーム〜Maecenas〜〜
(28分)

Maecenas創業者とのインタビューまとめ

ジェイ氏
皆さん、こんにちは。
ブロックチェーン・ラボのジェイです。
本日は、Maecenasの創始者の一人でありCEOのMarceloをお招きしています。

こんにちは。
本日は、お招きいただきありがとうございます。

ジェイ氏
こちらこそありがとうございます。
それでは、早速Maecenas(マエシナス)をご紹介頂けますか?

勿論です。
Maecenasは非中央集権型のアートギャラリーです。

我々のビジョンは、世界中の誰もが限られた名作に投資する事を可能にする為に美術へのアクセスを民主化する事です。

高額な作品で価値が長きに渡り持続すると証明されたものは、非常に裕福な人々にのみ入手が限られています。
例えば投資額が数百〜数千米ドルに限られている人にとっては、この市場に参加する事すら出来ません。

売り手と買い手間の信頼を築く為のブロックチェーンを使用したプラットフォームの創作により、投資額を下げる事に成功しました。

どのような仕組みかというと、これらのアート作品を株式会社の株のように分けるのです。
つまり我々がアート作品のためのNASDAQのような役割をし、投資家の皆さんがそれぞれ違った作品に異なる額の資金を投資しポートフォリオを作成します。

一般の方々で収入に余裕がある方も、例えばピカソやモネ、レンブラントなどの作品に投資を始める事が出来ます。

ジェイ氏
ブロックチェーンの分野に数年従事されていた事は存じていますが、どのようにしてこのアイディアを生み出したのでしょうか?
また、アート作品に関して従来の投資方法とこのプラットフォームでのやり方の違いは何でしょうか?

ブロックチェーン・スペースには4年程従事しており、Maecenasが創業された当初は美術作品に重点は置いていませんでした。

私自身、証券技術に携わった経歴があるので、金融機関においての異なる資産額での投資、取引の難点は十分に心得ています。
そこで私自身の発想としてあったのが固定資産の分割投資を可能にする為に、ブロックチェーンを使用したプラットフォームの創作でした。

価値のある投資の対象、例えば数百万米ドル価値の不動産や複合商業施設、もしくはショッピングモール、コレクション出来る高級車や土地など、これらの資産は現金化しにくく中心となる市場もありません。

これこそが発想の起源であり、スタートアップの会社として成長し始めるに連れ、何か”焦点”を見つけ、一つの市場に特化しなければならないと気付いたのです。

会社自体は典型的なスタートアップでチームのメンバーも世界中に点在しています。
何名かはシンガポールを拠点としていますが、ロンドンやブエノスアイレスにもメンバーがいます。

2年前、我々はフィンテックの為の新規事業創出プログラムでスイス・ジュネーブにおり、当時様々な業界の人々と繋がる事が出来ました。

そのうちの一人が、現在我々のチームメンバーで、20年以上のアート・ファイナンスの経歴を持つ美術史家でした。
我々は同じビジョンを持っていたのでタッグを組みました。

この業界を民主化し、仲介者を取り除き、投資家やコレクターの皆さんが直接取引する事を可能にするというビジョンです。

ですので、Maecenasのコンセプトにたどり着いたのはこのプログラムのおかげです。
美術作品に特化できる全てのリソースが揃ったのです。

我々の価値の提案と従来のものとの相違は、既に市場で一目瞭然です。
本質的に大抵の既存のプレイヤーは自己流で、仲介モデルと呼ばれるものの下で投資をします。

アートの購入をする際は通常、取引においてアートギャラリーや競売場などの代理人となる人物やアートの仲買人が必要となり、彼らは10〜50%程の高額の手数料を取ります。
例えば、500万米ドルの価値があるアート作品に投資をし、20%の手数料となると100万米ドルはただの手数料として消えていきます。

我々の価値の提案はこれとは全く異なります。
我々は仲買人ではなく、プラットフォームなのです。

我々はシンプルにコレクターと投資家を繋げ、KYC(顧客確認)と共にデュー・デリジェンスをしっかり行い、正当であるかを確認します。

またアート作品の出所の確認に対しては厳しい手続きも行なっています。
このプラットフォーム上では、安全な場所で保管されており適切な保険が掛かっている正当なアート作品、即ち過去の全ての展示の履歴が確認出来る作品のみが認められています。

従って我々がセレクトした作品は投資家の皆さんが安心出来るものです。
プラットフォームはスマートコントラクトを搭載して構築され、投資家の皆さんは付け値を納品書の形式で提出出来るダッチオークションを使用します。

ダッチオークションは通常のオークション形式とは異なり、高値を付けた人が勝つのでは無く、複数の投資家が一定額の付け値をそれぞれの金額で投資する事で全員が勝つ事が出来ます。

ですので例えば300名の投資家の皆さんでピカソの作品を所有する事もあるのです。
300名が異なった額だけ所有し、彼らはそれを流通市場で取引することも可能で、これも重要な相違点です。

つまり我々はアートの取引所であり、ビットコインやイーサリアムなどの暗号通貨の取引所のように、絵画の売り買いが簡単にできるのです。

ジェイ氏
取引はMaecenasのコインで行われるのですか?

Maecenasのコインは、主にスマートコントラクトが搭載されたイーサリアムのプラットフォーム上のオークションで使用されます。

ジェイ氏
既存通貨でアート作品の購入は可能なのでしょうか?

まずオークションに参加する条件としてMaecenasのARTコインを使用する事があります。

暗号通貨に対して関心や知識がない投資家の皆さんにとってより取引しやすいよう、我々が既存通貨をARTコインへ換算し付け値を提出します。

ジェイ氏
アートコレクターや投資家の皆さんは、どのようにして見つけるのでしょうか?

とても良い質問ですね。

我々は当初から非常に大きな個人のコレクターの皆さんやアートギャラリーのネットワークを持っています。
このネットワークは主にヨーロッパ、我々のオフィスもあるスイス・ジュネーブから来ています。

我々は合わせて1億米ドルの価値がある30のアート作品を所有していますが、プラットフォームに掲載するには多くありません。
ネットワークからのユーザーは、このプラットフォームが利用可能になった時に使用開始するという条件で契約をしています。

なぜならば、我々がAdWordsをオークション期間中Maecenasを限定的に割り当てているからです。
我々はまだ本格的に活動をしていませんので、この期間は既存のコレクターや投資家の皆さんにとって危険かもしれません。

しかし、既存のユーザーの皆さんはプラットフォームの利用開始を非常に心待ちにして下さっています。
資産を増やすのにとても効率的な方法だと仰って頂いています。

初めのうちは、AdWordsで既存のネットワークを利用し、そこからは終了間近の非常に成功的なICOで様子を見ます。
またビジネス開発やマーケティングにも、今後力を注いでいく予定です。
私自身がこれまで携わって来たヨーロッパのアートコミュニティだけでなく、アジアやアメリカ合衆国での展開も考えています。

投資家の皆さんに関しては、我々はこれまで多くの金融機関との接触が有り、特に多くの民間の銀行から関心を持って頂いています。

我々自身も多くの投資家の皆さんと直接関わっており、新聞やテレビなどの様々なメディア取材を通してMaecenasを学んで下さっています。

既に200名以上の仮ユーザーが6ヶ月後(※2018年初旬予定)に発表されるβ版Maecenasに登録をしています。
ですので好調なスタートを切っていると感じており、今後さらなる成長を目指しています。

ジェイ氏
β版が6ヶ月後にリリースされるのですか?

はい。
6ヶ月から8ヶ月後を目指しています。

初めは非公開設定ですので、仮ユーザーのみを招待し全機能がスムーズに動作するかを確認します。
β版公開から調整し準備が整い次第、公に発表する予定です。

ジェイ氏
このプラットフォームはシンガポールの規制に基づいて構築されているのですか。
暗号通貨と既存通貨が行き交う事で、特に注意するような規制はありますか?

我々のトークン自体、有価証券ではありませんので特に規制は絡みません。

このトークンはイギリスとシンガポールの2つの法律事務所によって法律的に確証されています。
プラットフォーム自体は、金融商品を扱いますので規制されます。
ICOが完了次第、これらの法律事務所とより密に、規制に関して一つ一つ段階を経てクリアにしていく予定です。

我々が取り扱う投資では、ネットワークを有価証券に分類しません。
それぞれの国では規制が異なり、例えばシンガポールで高価な貴金属に投資をする事は全く規制がされません。
従って、通貨が異なる通貨へ換算される事でアート作品が有価証券として扱われるという事ではありません。

ジェイ氏
アート作品の正当性の実証ですが、具体的にどのように行なっていくのでしょうか?

まず、第一審査を行う専門家チームがいます。
基本的にデュー・デリジェンスの過程において疑わしい作品を除いていくのです。

しかし一度審査が通ったからといって、すぐプラットフォームに載る訳ではありません。
第二審査として、個々の専門家集団による確認が待ち受けています。

具体的に何をするかというと、検査依頼で実際に作品を送る事はとても高くつきますし、破損などの危険も伴うので、代わりに専門家を保管所に送り、作品の正当性の他に修繕の必要性なども確認します。

その他に確認する項目はその作品の保険です。
有効で査定が含まれているものが、作品の所有者から提出されなければなりません。
これが第三審査の項目で、基本的にこの全てが揃わなくてはなりません。

これら以外に確認する情報は、オーナーから提出される作品の出所の証明書や、INTERPOLから提供されたアート作品の紛失や盗難が登録されているデータベースにも目を通します。

もしそのアート作品が競売場や大規模なギャラリーで取引された場合、そこの責任者へ直接問い合わせダブルチェックすることもあります。

100%の証明ではないかもしれませんが、サザビーズやクリスティーズのような一流オークション会社に匹敵するほど強固なプロセスです。

(削除:Jay質問ーMarcelo回答)

ジェイ氏
次の質問ですが、暗号通貨に関してはどのようなご意見をお持ちですか。
また、ブロックチェーン技術の将来に関してはどのようにお考えでしょうか?

個人的には、暗号通貨に関しては非常にわくわくしています。

現役でブロックチェーン技術に携わっており、このスペースには4年以上在籍していますが常に上り調子です。

全ての問題を解決するとまでは言いませんが、価格的な意味ではなく暗号通貨の周りのコミュニティの成長率は、
技術・金融関係の経験を持たない人々でさえもこの空間への参加を助長しています。
それが正にこの分野に必要な事であり、この業界はニッチ市場から打破し大衆市場へシフトするべきです。

暗号通貨は、非常に活発であると証明されていますし、ビットコインは誕生からおよそ10年も経過しています。
依然として最も有力な暗号通貨として存在していますし、論争の余地はあるものの技術的な視点から見ると最良のものでもあります。
依然として強力であり、その勢いが止まる気配もありません。

どの方向へ進むかは分かりませんが、暗号通貨は今後残っていくものであり、非常に重要な役割を果たしていくでしょう。

ブロックチェーン技術に関しては非常に成熟しており、同時に何かに特化したものになり始めています。
異なる企業がブロックチェーン技術を駆使して、異なる問題の解決を試みています。
例えばIOTAはIoTにフォーカスしたり、数々のブロックチェーン関連のプロジェクトは多くの会社を助けています。

プラットフォームで言えばイーサリアムだけでなくNEOなどもそうです。
また分散型取引所の創作に関しては、革新の波も非常に積極的に来ています。

この業界はまだ早期段階にいるのかもしれませんが、この現在も近い将来も非常に楽しみにしています。

ジェイ氏
一つお伺いしたいのですが、なぜイーサリアムを基盤のプラットフォームに採用したのですか?

良い質問ですね。
我々は他の選択肢も調べましたが、最も有力な理由はセキュリティ面でした。
論理回路をチューニング完全のコードで表せるプラットフォームを使用する必要がありました。

そうするとこの条件に合うプラットフォームが絞らますが、イーサリアムでさえ問題が多々あるのです。
これらの問題にも関わらず、イーサリアムのプラットフォームが最強で最大のコミュニティを誇っていたので、こちらに決めました。

ジェイ氏
アジアの市場を見てみると、例えば中国や韓国ではICOが禁止される一方、日本では暗号通貨の取引所が合法化されています。
ちょうどシンガポールにいらっしゃるということですので、何か政府関係の変わった動向などはご存知でしょうか?

はい。
丁度昨日シンガポール金融管理局がICOを規制しないと発表したばかりです。
明らかに有価証券であるトークンのみ規制をかけるとのことでした。

厳密に定義された有価証券取締の法令ですので、有価証券のようなICOを行わない限りシンガポールはいかなる企業も取り締まりません。
ですので、この領域には足を踏み入れないようにしています。

またマネーロンダリングに関しても強調していました。
企業が資金の出所を明らかにするためデュー・デリジェンスを行うと直ぐに、シンガポール金融管理局が比較的そのうちの少額を調査します。
これらは軽いアプローチですが、2つの国がICOを禁止する一方で違う2つの国は暗号通貨を支持する事は非常に興味深いですね。

今後はそれぞれの国々がどちら側につくか浮き彫りになるでしょう。
型にはまった反応や禁止の動きが有り、それから半年後には話を覆し合法化してみたりといった事も起こるはずです。

ロシアは数年前にビットコインを禁止し、後に「ビットコインは良いものだ」と考えを変えました。
従って暗号通貨による潜在的な損害に怯えている政府からの反応次第だと思います。

しかし暗号通貨は決して悪いものではなく良いもので、肝心なのは正しい使い方をしているかどうかです。

ジェイ氏
日本の暗号通貨の市場はどのようにお考えでしょうか?

暗号通貨に関しては、個人的に日本の動向を綿密に追っています。

日本は最大規模の暗号通貨の市場を持っていますし、同時に大規模な詐欺行為のような事も起こっていますね。
ですのでマウントゴックス問題の犠牲者でありながら、名誉ある位置にいたと思います。

なぜなら日本は何年も前に暗号通貨を考察するよう強いられていた一方で、他の国々はただ傍観者でいられたからです。
私はただ日本の動向に注視していただけで、何の決断も強いられませんでしたから。

一方で日本政府は暗号通貨と真剣に向き合わなければならず、決断も下さなければならなかったのです。
それが日本を非常に成熟させた結果となりましたが。

変化をもたらすライセンスを承諾する姿勢は、日本社会の成熟さのレベルを物語っています。
他の国々も日本がこれまで行ってきた例を取り込むべきです。

日本の人々は当初ビットコインに対して「人々が資産を失ったのはビットコインのせいだ、禁止しよう」と否定的な反応をしていました。

しかし彼らは問題を深く探り、原因はビットコイン自体ではなく誤った管理にあったと理解したのです。
そして正しい規制により、暗号通貨取引所は非常に実用的な影響を持ち、人々に損害を与えずに正しい環境を創る事が出来たのです。

従って他の国々も、世界トップの中枢の一国である日本が行なったステップを辿っていく事になるでしょう。
ですのでイギリスやシンガポール、香港、ニューヨークなどが似たようなステップを辿っても驚く事ではありません。

日本政府にはもう数ヶ月実践をしてもらい、付随事件などが起こらないかが分かれば、他の場所でも同じ事が起きると考えます。

ジェイ氏
ICO終了後、Maecenasのコインが取引所にリストされる予定はありますか?

このインタビュー動画が公開されている頃には、我々からお知らせがあるはずです。
(このインタビュー撮影時の)数時間後には、新たなお知らせをする予定です。

実はある取引所から掲載の確定が決まったのですが、ここではお知らせする事が出来ません。
このビデオが公開されている頃には、公開されていると思います。

流動資産の換金に関して言えば、トップ5の一つの取引所ですので非常に楽しみです。
トークンの取引はICOが終了して一週間後から可能になります。

ジェイ氏
最後の質問となりますが、日本の投資家の皆さんに向けて暗号通貨投資に関するアドバイスはありますか?

日本の投資家の皆さんは、言語の障壁があると思います。
多くのICO、英語圏でないICOでさえも共通言語として英語を選択します。

不利な点の一つとしては、日本人の皆さんの英語力のレベルが他の国々と比べて高くない事です。
従って日本のコミュニティが世界と繋がるには、英語が流暢な方々による事が多くなります。

我々は韓国のMaecenasコミュニティメンバーとは非常に良い経験をしています。
日本で言うLINE、中国で言うWeChatのような韓国のKakao Talkでチャンネルを作り、メンバーの一人が我々の概要を翻訳したのです。

つまり率先して物事を英語で進められる人々やコミュニティを取り囲むような企業がいるかによると言うことです。
正にブロックチェーン・ラボはこの架け橋を作り2つのコミュニティーを繋ぐのに恵まれた位置にいると思います。

ジェイ氏
本日は、ありがとうございました。
貴重なお話をお伺いする事が出来、非常に光栄です。
いつか日本でお会い出来ればと思います。

こちらこそ、ありがとうございました。
日本でお会い出来る事を楽しみにしています。

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